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一先会東京支部研究会


岩手大学教授であった湯澤先生が東京支部研究会でご講義をしてくださいました。石山切を基調とする創作の実書を見せていただきながらお話を聞くことができ大学時代に戻った感覚になりました。

湯澤先生がまだ学生の頃はコピー機というものがなく、集字はすべて手書きでしていたそうです。その集字帖(集字辞典)を見せていただきましたが、すばらしくまとめられていました。

まずは作品を書く前に一つの古典と向き合い、集字をする→すると頭に何ページの文字が合う?と浮かぶ→書きたくなる→作品にとりかかる。私もこれらのことはわかってるつもりですが、結婚、出産、育児で、こういう作業ができるまとまった時間がなくなってしまいました。いつも自分のことは後回しにしてしまうことになるので、夜中に残っている私のエネルギーはなくなり寝てしまい、朝になり「寝てしまった!」と後悔の繰り返し。でも湯澤先生がおっしゃっていました、湯澤先生は家事以外の時間はすべて集字にあてていたと・・・。家事以外の時間はとにかく集中されていたのでしょうね。女性にしかわからない忙しさってありますよね?母にしかわからない悩みってありますよね?

師である橋本先生も「家族が一番大切です。子どもが大学にあがるまではしっかり見てあげない。」と私に言ってくれます。一先会の先生方は全てを経験されてきた上で今の自分があり、そして今の私の内側をわかって励まして声をかけてくださいます。「冬羽くん卒業おめでとう!多都、冬羽くんのアレルギーよく乗り越えました。美來ちゃん2年生になるのね。第一段階クリアしたね!頑張ったね。」と私の考えていること、思っていることを私から話さなくとも先生方からお声をかけてくださいます。いろんな事わかってくださっています。そして「圷!今しんどい時期!でも書きなさい。」こういう言葉でどれだけ助けられていることでしょう。私だけでなくみんな育児の悩みを抱えながら仕事も家事も両立しながら・・・同じことをしてきているんですよね。

原点に戻ろう!ナスカの地上絵を見たときの感覚に戻ろう!私は私・・・私の作品、私にしかできない作品を書くことができるようになりたい気持ちを強くもとう!って今日は感じました。たくさんのエネルギーいただいてきました。湯澤先生ありがとうございました。一先会の皆様ありがとうございました。大学時代からの友人、久保田さん小島さんありがとう!「多都はがんばるよ!」って思いました。

最後に湯澤先生から「書きたいと思う気持ちを持ち続ける」ことが大切・・・そして一日の講義が終わりました。春休み明けにお稽古にきている子供たちにも「書くことが好き!」これらを伝えながら2017年度を過ごしていきたいと思います。


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